またまた緊急入院特集!ありがとう、ヴィーガン対応

映画『はなこさんからのメッセージ』佐藤監督からの情報提供、ヴィーガンがまたまた緊急入院!特集です。
▶第1段ヴィーガン緊急入院!特集はこちらから。
楽しい(本人は実際には苦しい)御本人の語りのまま、お伝えします!

1日目 緊急入院が決定

看護師さんに試しに聞きました。
『病院の食事って、ベジタリアン対応とかヴィーガン対応って、できないんですか?』
この質問の流れでは考えられない答が返ってきた。
『ヴィーガンって何でしたっけ!』
だから気を使ってあたまにベジタリアン対応というワードから入ったのに。
看護師さんに何でヴィーガンの解説しなくちゃならないんだ面倒くせぇ、と思いながらも説明すると、
さらに意外な言葉が

『できますよ!』
できるなら、なおさら知らないの変だろ(笑)
絶対ウソだよ
こんなデカい病院にそんなシステムないよ。
と、思いながらも、
明日の昼の看護師に言ってくださいと言われたので、言ってみようと思います😃

2日目 ヴィーガンを説明

食事をヴィーガン対応にして頂けないか聞いたら、昼の看護師に言ってくれと言われたので、実際に聞いてみたら、
『ヴィーガン????』と固まってしまった。
医療の現場では、かなり関連性のある言葉の筈だし、健康という事に関して言えば知らなきゃおかしいぐらいの単語だろ?ヴィーガンって。
しかし、これが日本の現実なんですね。畜産動物がどれだけ酷い扱いで命を冒涜されているか知られていなく、知ろうともしない現実に酷似している。

『??ヴィーガン??』と呟いて、固まった昼の看護師が、別の看護師に相談に言った。
どうやら、この人がリーダーみたいだ。
さすがにリーダー格だけあって、ヴィーガンという言葉を知っているようで
『え~と、なんでしたっけ、肉と、魚と?』と言い出したので
『あと、卵とか乳製品とかも除いて頂けたらありがたいんですけど』と、言ったら
ニコッと微笑んで『やってみます』と言ってくれた。
出されていた牛乳パックもまったく手をつけず残していたら、『明日から豆乳にしましょうか?』と言ってくれた。
いい病院だ

先程、ヴィーガン対応の入院食を快く了承してくださった看護師が、相談があると言う。
『管理栄養士が、主治医と相談して佐藤さんの場合は薬の関係で納豆もダメだし、魚と卵はとってもらわないと』
看護師さんを板ばさみにして悩ますのは申し訳ないし、看護師はてんてこ舞いの忙しさなので、私は、管理栄養士と直接話しますと言ったら、胸を撫で下ろすように『お願いします』と言って、去って行った。

すぐに管理栄養士が駆け付けて来た。
話し始めて5秒で見切った。この女性の出す答は最初から140%決まっている。100%でも120%でもない。140だ。
当たり前ではない場面で、当たり前の事しか言わない。
この女性が盛んに切り出すワードは、『栄養のバランス』そして、『主治医から言われている』後者のワードは、もう、最後の切り札に近い。
何故なら、患者は主治医には逆らいたくない。今、命を預けているんだからな。

私は寝たまま、医師二人と話をした。
『僕は動物がどうやって殺されてるか知っちゃって、肉とか、皿の上に乗っかってても、死体にしか見えなくて、食えないんですよ』
年輩の医師が最終的にこんな事を言ってくださり、私はすぐに引き下がった。
『佐藤さんね、肉!とか、魚!っていうのは出しません。でもね、ダシに何かが混ざっちゃってるとか、そこまで完璧にはできませんよ』
『はい、それで充分です。ごめんどう言って本当に申し訳ございません』
寝たまま、誠心誠意のお礼を言った。
『今晩のはね、普通食ですから、もう変えられないから、今日は、すいませんね』
『はい、自分も急に言い出した話ですんで』

その1時間後
いつもより、20分くらい遅れて
夕食が届いた。 
 

少し遅れて来た夕飯。
中はなんだかすぐにわかった。
隣の『感謝の気持ちさえない』オヤジが、「また鳥かよ」と言ったからだ。
このオヤジはてめえは必死で生きようとこの病院に来て、必死で生きようとしたが惨たらしく殺された鶏さんを、また鳥かよ等と言う。
一生わからんのやろか?

鶏肉の器の蓋を開けた。

ふわっとした湯気の中に、あんかけ豆腐が見えた。


 

あわてて、横に添えてあった献立表を見た。
『今日は普通食でがまんしてね』と言っていた癖に、土壇場も土壇場で変えてくださったんだな。

あんかけの上に、私の目からあんかけが落ちた。
オーバーかい?
医師にも看護師にも言わなかったが、ここは俺が生まれた病院なんだよ。

今日も動物を殺していない食事をありがとうございます!

悲惨なる斬殺、地球温暖化の促進、水の枯渇、人類飢餓など、多くの要因になる肉食をなるべく減らそうよ、せめて月曜ぐらいは我慢しようじゃないかというミート・フリー・マンデー。
この半年間、毎週言い続けて参りました。
でも、もうあと1回で終わりにするつもりでした。
『いいね』は、やる度に増えるけど、誰も真似もしないし、相変わらず肉料理の自慢話の投稿も見るし、それはもちろん個人の自由ですが、新しくミート・フリー・マンデーを叫ぶ人が誰もいないからです。
しかし、今日、いつも上映を手伝ってくれるMさんが、鶏肉を店の人にわざわざ抜いてもらったというお料理の写真を投稿していてとても嬉しかった。
今、私は曜日関係ない生活になっちゃったけど、病院よりMeat Free Monday thank-you PAUL !

入院述べ9日目の夕食。
今までで一番豪華。
豆腐ステーキにミックスベジタブル
ブロッコリーの胡麻和え
ワカメと大根のサラダ。
オレンジ。
ほうじ茶。
ごはん。
あり得ない虐待と殺戮をされて肉の破片にされている動物達、
飢餓で亡くなる貧困な人間の子ども達、
多くの人間の命を奪う地球温暖化抑制の為に、
今、我々がすべき事はわかりきっている。
今、渋谷(動物はごはんじゃないデモ行進の日です)で魂の叫びを上げている心ある人達の御無事をひたすらに祈ります。

決戦(手術)前夜は、すき焼き(もちのろん肉抜き)だっ
しかもデザートはメロンだ
隣のオッサンは、毎回ごはんを残してる。看護師さんに、『口に合わない』と平然と言っていた。
何言ってんだバカヤロてめえ。さっき娘がから揚げ持って見舞いに来てたの俺は知ってるぞ。しかも、『どうせ明日退院だから、家の近くのうまいラーメン食うから、腹減らしてちょうどいい』とかヌケヌケと言っていた。
明日は手術だからすき焼きにメロンまでつけてくれたかどうかはわからない。
でも、考えた。
昔の武士なんかは、肉なんか食っちゃいないだろう。
私はたぶん明日、死ぬことはないが、毎日、いつ死ぬかわからない武士は特に決戦の前夜なんかは、ひとつひとつのものに、本当にありがたみを感じ、これが最後の飯かもしれんなあと噛み締めて食ったんだろうな。
肉抜きの、すき焼き。
オーバーな言い方で恐縮だけど、決戦前夜にふさわしい最高の食事でござった。
南瓜の煮付け、キャベツと白瀧のサラダも美味しゅうございました。

そして手術

今日はこの後、水すらも飲めません。
手術が終わった後も、明日の朝まで絶食です。

Meat Free Monday 簡単な話だよね、動物食わないだけで、あと好きなもの好きなだけ食べられるんだから。

そして、とさつ場まで、ギュウギュウ詰めにされて、とさつ場で飲食なしで待機させられて殺される順番を待つ動物達に、『水を飲ませる必要は特に考えてない』と答弁している厚生労働省。
生き物、喉がカラカラで苦しんでいる生き物生きている者に水さえ飲ませないで平気なヤツなんて人間ですらない

無事手術が終わって・・

37時間ぶりの食事も、もちろん動物達からは一切摂取せず、精進料理を頂きました。
身に滲みるウマさです

最終話

どうも、最終回です!
思い起こせば5月の23日ごろ、
緊急入院の際にナースの方に、動物性のものを抜いてくださらないか?とお頼みし、栄養士さんや医師の方々と、あれこれありまして、なんとか極力、植物性のごはんにして頂いた次第です。
あ、ちなみに、『ごはん』って言ったら、当たり前だけど、おかずも全部ひっくるめて、いわゆる『ごはん』の事ね。
あったり前だのクラッカーだけど。

みなさま、ありがとうございます
『明日、帰って!』と、悪気なく雑な言葉の若い医師に唐突に言って頂き、遠慮なく、明日帰ります。
ということで、病院ごはんレポ、今晩最終回です。
ラストナイトは、豆腐ステーキなど、100%植物性でデザートはスイカイカス
しかも、初めての絵入りのカード付きが、ちょっとうれしいよ。
東京、梅雨に入ったんだな、知らなかった。
述べ11泊。
毎回美味しいごはんを、どうもありがとうございました。
サンシャイン60のてっぺんから夕陽が照らす病室にて。

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