新刊児童書『いつか空の下で さくら小ヒカリ新聞』が発刊されました。この児童書は全ての小中学生、、、いや、大人も含めて読んでもらいたい一冊です。
ある日、あすかは養鶏場の片隅で、ケガをした鶏と出会った。
Amazonより
処分される寸前だった鶏を助けたことで、この養鶏場の実態を知る。
鶏たちの幸せとは、私たちの責任とは……。
悩んだあすかは新聞を書いて発表することにした。
アニマルライツセンターのWEBサイトやSNSを見ている人は知っていますが、肉用でも卵用でも養鶏場では毎日毎日、鶏たちが死に、そして殺処分されています。この物語に出てくる卵用の養鶏場の場合、卵を産めなくなったり、ケージの中で立ち上がれなくなったりすれば、殺処分されます。
その現場を犬の散歩中に目撃した主人公のあすかが、死にきれず這い出してきた鶏のヒカリと出会います。
そして動物の味方になってくれているみなさんと同じように、あすかも鶏たちの現状をさらに知っていき、それを伝えていくようになるのです。その際の周りの冷たい反応も温かい反応も、この著者はどうやって知ったんだろうと思えるほどリアルです。
児童向けの本なので、物語はわかりやすく、それでいてアニマルウェルフェアの知識をしっかりと学ぶことができるという、優れた一冊です。
子供はもちろん、大人にとっても必読書です。