「おじさんと河原猫」
優しいおじさんたちが
人間に捨てられた猫や犬のお世話をしてくれてました。
その人間たちは裕福で余裕がある人達というわけではなく、
どちらかというとまったく逆。
自分の生活にぜんぜん余裕がなさそうなのに、
優しい心のままに行動できる方たちでした。
毎日毎日、どんな天気でも必ず、お腹を空かせて待っているみんなのところに
一日2回、ご飯を持って行ってあげます。
中には
「ごはんはいらない。ただおじさんにあいたいんだよ」
という猫もいました。
その猫は
おじさんが去った後
寂しそうに立ち止まっていたそうです。
人間にはこども食堂がたくさんあるけど
猫たちは、2020年の今でも人間に拒まれたり、
まるでモノのように簡単に捨てられて
人間社会に立ち入ることも許されず、
居場所を追い出されそうになったり、
物を投げつけられたり、、、
だけど、優しいおじさんたちがいたから生き延びられて。。。
人間とか、猫とか、全く関係なく
みんな、お腹が空きます。
雨風暑さ寒さをしのぎたいです。
シンプルで基本的なことが
なぜか置き去りにされている社会の中で
猫たちと、温かく人間らしい心のままに行動するおじさん達との愛、
友愛、博愛、仲間だよね、という気持ち。
人間同士でも友達の作り方がわからない、
人間関係に悩みが尽きない、
という人も多くいる現代に、
動物好きじゃなくても
すべての人間に、この本を読んでほしいなと思いました。
後半は
保護した「シロ」と先住猫のこと。
今からさらに保護猫を向かい入れようという方の
参考になります。
みんな性格が違って
みんな個性的!
最後やっぱり涙がこぼれました。。。
愛がたっぷりつまった本でした!