書籍「Veganという生き方-どうしてお肉を食べないの?に答えるたくさんの理由」

作者は、ハチドリィにも数多くの書物紹介をしてくれている、猫家知恵蔵さん

さまざまな差別と闘っている著者の、非暴力な生きざまがエッセイ形式で読みやすく書かれています。

プロローグより引用

「知ること。自分の加害性、加担性に気付くこと。それをやめること、減らすこと。知らせること。やめてもらうこと。悲しみを伝えること。学ぶこと。行動すること。
つながること。
社会のしくみを知ること。消費者として、ある国の国民であることとして、それが何を意味するのか考えること。そして、それにふさわしい行動をとること。
買う、という行為に自覚的であること。それがあなたやわたしの手元に届くまでに、どれくらい、血や涙の雨が降り、動物は殺され、人々は傷ついているのかを知ること。誰が、ごっそり儲けてその上に地位や財産を築いているのかを知ること。
そういうことを知ること。そして、いままで無自覚であったこと、知らなかった、知ろうとしなかったことで、どれだけの悲しみを生み出してきたかを知ること。
そして、考えること。提案すること。痛みのない、悲しみのない、やさしい社会を創ろうと決めること。
今日も悲しみの雨が降る。資本主義の怪物になぶり殺しにされた、すべての美しい生き物たちのために、わたしは、泣く。

犠牲とか、
我慢とか、
しかたないとか、
そういうものだとか、
そんな簡単には変わらないよとか、
あいつらが悪いだとか、
そういうことをもう言ったり聞いたり、
わたしはしたくない。
ただ、思うことを言うし、書く。
暴力を無くそう。痛みを減らそう。
がまんを、しない、させない、ため込まない。
嫌なものを嫌だという、
そんなシンプルさで、わたしは生きる。」

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