以前からずっと言われていることですが、ヴィーガンの食生活を送ることによって、前立腺がんのリスクが大幅に下がることが、ロマリンダ大学の新たな研究によって裏付けられました。
ロマリンダ大学(Loma Linda)のこの研究は、2016年1月に発行されたthe American Journal of Clinical Nutrition(臨床栄養学のアメリカジャーナル)に発表されました。
26,346人の男性を10年間にわたり追跡調査しました。
その26,346人の中に乳製品、卵、肉などのすべての動物製品を摂らない人=ヴィーガンが8%含まれていました。
さらに、調査中に1079人が前立腺がんになったことがわかっています。
統計調査としては十分な数が確保されているこの調査において、前立腺がんのリスクについて明確な答えが出たのです。
研究の責任者である Gary Fraser医学博士は、「分析結果から、ヴィーガンの食生活を送る被験者は、非菜食の食事を好む人より前立腺がんが1/3程度低い発生率であるとおいう証拠が提示された。ビーガンの食生活は、他のベジタリアンや非菜食主義者の食事とは、乳製品と卵を摂取しないという点だけでなく、果物、野菜、ナッツ、豆類の摂取が多いという点でも異なっています。」
と述べています。
2015年、日本の癌の発症数では、大腸がんと前立腺がんが最も多いそうです。
男性の場合は、前立腺がんが第一位で、2015年の罹患数はなんと98,400人です。
2015年に前立腺がんで亡くなった男性は、12,200人。
その死亡者数は特に2000年頃から急激に増加しているようです。
※http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150428.html
※罹患データは4~5年、死亡データは1~2年遅れて公表されるため予測値
そのリスクが3分の1に。
ヴィーガンの食生活を試したくなった男性は、いるでしょうか。