
【特集】読書の秋!ハチドリィ編集部オススメのヴィーガン、動物関連の本・漫画📚
今回はいつもの特集とは指向を変え、私たちがオススメする本を特集します!
本といってもジャンルは様々!しっかりした読み物から漫画や絵本、
そしてハチドリィ編集部のメンバーが、実際に普段作っている料理の参考にしているレシピ本まで📚
ハチドリィで初出しの本ばかりですので、まだ読んだことのない本があればぜひ読んでみてくださいね🎵
『子ブタたちはどう生きたのか ぶぅふぅうぅ農園の7か月』
著者:太田 匡彦
ぶぅふぅうぅ農園で暮らす母ブタと12頭の子ブタたち。彼らの誕生から出荷までの約7か月を丁寧に追ったノンフィクションです。
この農園では、狭い豚舎ではなく草地や土の上でのびのびと暮らす「完全放牧養豚」を実践しています。
本書は、私たちが日々口にする「豚肉」がどのような環境や暮らしの中から食卓へ届くのかを伝え、ブタにも感情と“豚生”があることを教えてくれます。
「人間の都合で食べるのだからこそ、生きている間は幸せに過ごさせたい」——そんな著者の思いが込められた一冊です。
一般的な養豚場で多くの豚たちがどれほどの過酷な環境に置かれているかを知ることができ、アニマルウェルフェア(動物福祉)の視点から命と食について深く考えさせられる内容です。
文字も大きく、どなたにも読みやすい構成となっています。

レポ:ユリィー
『動物たちの収容所群島』
著者:井上 太一
私たちがふだんの暮らしの中で見えなくなっている「動物たちの現実」に静かに光をあてる一冊です。
タイトルにある「収容所群島」とは、作家アレクサンドル・ソルジェニーツィンの『収容所群島』を連想させます。
かつて人間が人間を閉じ込め苦しめた場所。その構造が、いま私たちの社会で動物たちに対して繰り返されている…著者はそう警鐘を鳴らしています。
この本の中で描かれるのは、工場のように動物を「生産」する畜産の現場です。豚、鶏、それぞれが身動きできないほどの狭い檻やゲージの中で一生を終える。
母親として子を産まされ、そして奪われ、乳や卵や肉という「製品」をつくるためだけに生かされる。そこには「命」や「感情」を持つ存在としての尊厳はありません。
肉牛、乳牛も同じです。
私たちは決して無関係ではなく、肉や卵、乳製品を買うたびに、こうした現実と無意識のうちに関わっているのです。
この本は、日本を含む現代社会が動物たちの苦しみを見えない場所に閉じ込めている現状を映し出しています。
世界で進む「動物にやさしい社会づくり」の流れと比べると、日本ではまだ目をそらしている現実があることに気づかせてくれます。
世界では、動物に苦痛を与えない飼育方法や、自由に動ける環境の整備が進んでいます。しかし日本では、効率や価格を優先するあまり、動物たちの苦しみが見えない場所に押し込められているのが現状です。
『動物たちの収容所群島』は、「肉を食べるのをやめよう」と迫る本ではなく「知ること」から始めようと呼びかけます。見ないようにしてきた現実を知り、そこから自分にできる選択を考えてみる。その小さな一歩が、動物たちにとっての希望につながります。
この本を読むことで、私たち自身の「倫理観」と「やさしさ」を問い直し、動物たちの声なき声に耳を傾けながら、これからの社会に小さな一歩としてアニマルウェルフェアの考え方を根づかせなくては…と思わずにはいられなくなる一冊です。

レポ:yuri
『完全菜食があなたと地球を救うヴィーガン』
著者:垣本 充 , 大谷 ゆみこ
心身の健康と地球環境の未来の両面から、完全菜食(ヴィ―ガン)という生き方を提案する一冊です。
著者は、長年にわたり自然食運動を実践してきた料理研究家・大谷ゆみこ氏と、認定NPO法人日本ベジタリアン協会代表 垣本充氏。
完全菜食(ヴィ―ガン)の意義を「健康」「倫理」「環境」という三つの視点から具体的に語っています。
大谷氏は「完全菜食(ヴィ―ガン)がなぜ身体に良いのか」を解説。肉食と生活習慣病の関係、がん予防における植物性食品の役割、腸内環境や免疫への影響などを紹介します。
完全菜食(ヴィ―ガン)という選択が単なる食習慣ではなく、心の安定や生き方そのものに関わるという視点も提示しています。
本書は、単なる「食のガイド」ではありません。気候危機、動物福祉、食料問題という地球規模の課題に私たち一人ひとりがどのように関わり、そして変えていけるのかを考える「行動のための本」です。
著者は、完全菜食(ヴィ―ガン)を押し付けることなく、「小さな一歩から始める選択」の重要性を訴え、誰でも無理なく取り入れられる実践方法を提案しています。
肉を減らす、植物性の食事を増やす。そのシンプルな行動が地球の温暖化を抑え、動物の苦しみを減らし、自分自身の体を癒す力になる。本書はその事実を優しく、そして力強く伝えています。
いま、私たちの食卓が世界を変える。未来のために何を選び、どう生きるのか。その答えを探すすべての人に読んでほしい一冊です。

レポ:yuri
『私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか カーニズムとは何か』
著者:メラニー・ジョイ
私たちが「ある動物は家族のように愛し、ある動物は食べても平気」と感じる、その不思議な感覚の理由を明らかにしてくれる本です。
たとえば、犬や猫を食べるなんて聞くと、多くの人は「そんなのひどい」と思いますよね。でも、同じように感情があり、痛みを感じる豚や牛、鶏は、当たり前のように食卓に並んでいます。なぜ、同じ命なのに、こんなにも違う扱いをしてしまうのでしょうか?
著者のメラニー・ジョイ博士は、そこに「カーニズム」という見えない考え方の仕組みがあると説明します。カーニズムとは、「肉を食べることが普通で正しい」と信じ込ませる社会の考え方のこと。私たちは小さなころからそれを教えられ、知らないうちに「食べる動物」と「愛する動物」を分けるようになっているのです。
本書では、そんな無意識の思い込みをやさしくほどきながら、畜産動物たちがどんな環境で生きているのか、そして私たちがその現実からどう目をそらしてしまっているのかを教えてくれます。動物たちは、喜びや悲しみ、恐怖を感じる心を持っているのに、「食べ物」として扱われる瞬間に、その存在を見えなくされてしまう…そのことに気づいたとき、私たちは「当たり前」だと思っていたことをもう一度考え直すようになるでしょう。
読むうちに、日々の食事がどれだけ多くの命とつながっているのか、そして私たちがどんな選択をして生きていくべきなのかを考えずにはいられなくなります。
犬を抱きしめる優しさと、畜産動物を食べる習慣。そのあいだにある見えない壁を見つめ直したくなる、心に深く残る本です。

レポ:yuri
『からだの力が目覚める食べ方』
著者:ハーヴィー・ダイアモンド
世界的ベストセラー『フィット・フォー・ライフ』(Fit for Life)の簡易本として発売され、前作は「ナチュラルダイエット」というタイトルで発売されていました。
ローフードの先駆け的なナチュラルハイジーンという食事法の本で、植物のフレッシュな生きた水を摂ることがどれだけ素晴らしいかが主に書かれています。
自然のリズムに寄り添った食生活のすすめで、
「何を食べるか」だけでなく、「いつ」「どのように」食べるかに注目し、体の中に眠る“自己治癒力”を引き出す方法を紹介しています。
食べ物の組み合わせや消化のサイクルを見直すことで、体は本来のバランスを取り戻し、軽やかでエネルギーに満ちた毎日を送れるようになります。
読みやすい内容と簡単に読める簡易タイプにも関わらず、菜食の素晴らしさを伝えられるとてもパワフルな本です。
また乳製品やお肉などについても書かれており、身近な人に書籍を貸し出したところ、大体の方が自然と菜食にチャレンジしていました。
私もこちらを読んでベジタリアンになりましたが、
不思議なほど翌日からお肉に魅力を感じなくなり、あっさり菜食の道に入り現在20年が経過。
そのままヴィーガンに移行し、幸福度の高い菜食ライフを続けています。

レポ:びわ
漫画・絵本
『はじめてのヴィーガン日記 菜食と動物のはなし』
著者:ボソン 訳:みんじょん
韓国人のボソンさんという方が書かれた本ですが、日本語に訳されました!
230ページとなかなか読み応えのある本ですが、実はマンガ調なのです🎵
畜産・環境・菜食の栄養価などについて真摯に書かれており、絵が飛び込んで来る分しっかりしたイメージを持てる所がオススメです🐷
お肉を食べるのが悪いとか、逆にヴィーガンをバカにするといった分裂を生むのではなく、
ひとつひとつの選択が生きる方向性を定めていくんだなと、読んでいくうちに私も静かに心を決めていました。
皆さんももし良かったら読んでみて下さい🌿

レポ:YUKAKO
『プラスチックのうみ』
作:ミシェル・ロード作 絵:ジュリア・ブラットマン 訳:川上拓土 監修:渡辺篤彦
全てひらがなで表記された絵本です。
海にはプラスチックがいっぱいで、その中で泳ぐ魚やアザラシ、またアザラシにからみつく網を捨てた漁船も描かれます。
そしてごみだらけの海、原因は人間であると描かれています。
ビーチクリーンの様子も絵で描かれて、みんなでごみをとって綺麗にしていこうと呼びかけられ、
そして綺麗になった海で、ウミガメ🐢やアザラシ、クジラ🐳が
「ぼくたちがとりもどしたきれいなうみをおよぐのです!」と締めくくられている、素敵な絵本です。
子どもたちはそれらの動物が好きですし、動物にとって嬉しいことだよね、と描かれてる様子が自然で子どもにもスッと入りやすい。
物語が終わったら、プラスチックについて学べるページも充実しています!翻訳したのは小学校5年生です😊

レポ:Akko
レシピ本
『Vegan Recipe Book』
著者: 庄司いずみ
長年野菜料理に携わっていた著者が、ヴィーガン初心者から、お店を出そうと考えている方まで対応できる、嬉しいお料理本です🎵
What is a Vegan?のページには、ベジタリアンの種類や、ヴィーガンの健康へのメリットが書いてあり、
美味しさのためのヒント、出汁の取り方、うまみを出すためのさまざまな方策、手作りできるヴィーガン対応調味料など情報もいっぱい🌿
でもとっても見やすく工夫されてます!手作りの乳製品風もあったり、簡単なものから手の込んだものまで一冊にいっぱい詰まっていて、オススメです😊

レポ:Akko
『ブッダボウルの本』
著者: 前田まり子
恵比寿のブッダボウル専門店Marideliの前田さんが季節ごとの野菜、ナッツ、穀物、フルーツ、豆腐などを合わせて作った菜食ボウルを集めたレシピ集。
A5の持ちやすいサイズで、めくるととにかくカラフルで美しい装丁✨
フランスを感じるブッダボウル、南インドなブッダボウル、ヨギーニ・ブッダボウルなどネーミングも可愛くて華やか💐
1つのブッダボウルには6種類くらいおかずが入ってるので、ブッダボウルを作らなくてもパッと見て気になったものを作れる気軽さがあります。
しかも難しいものはあまりないんです。VEGANのブッダボウルが身近に!!とってもオススメです😊

レポ:Akko
『VEGE BOOK Eat Your Vegetables!』
著者:カフェエイト(“Cafe Eight”)
このレシピ本シリーズは、東京を代表するヴィーガン(純菜食主義)カフェ、カフェエイトが培ってきたヴィーガン料理のエッセンスを詰め込んだ、野菜を“ただ食べる”から“楽しむ”ための一冊🎵
食材ひとつひとつの扱いからレシピ構成、料理としての見た目・満足感まで丁寧に作られており、野菜中心の食卓を心地よく彩ってくれます✨
写真がとても綺麗で見やすく、料理初心者にもわかりやすいように丁寧に解説されており、とてもおすすめです😊

レポ:びわ










