星乃美玲(旧ペンネーム かなつ久美)先生によるコミックエッセイ。
笑いあり涙ありで、1ページ目を開いた人は最後まで一気に読んでしまうと思います。
ユーモアたっぷりの内容ですが、一つ一つの絵を通して「きちんと飼育できないなら飼わないで!」「お金を出して買わないで!」そういう星乃先生の思いがひしひしと伝わってきます。
動画や写真では十分に伝わりきらない、犬たちの喜びや悲しみが、絵を通してすっと私たちの心に入ってくるので、この本を読んで、もの言えない犬たちが毎日殺処分され続けている現状をなんとかしたいという思いに駆られる人も多いでしょう。
自分で読むだけではなく、殺処分やペットショップ、不良飼い主の問題を知らない周りの人に、ぜひ勧めてほしい一冊です。
「イヌバカ」と書いてありますが、この本を読むと「イヌバカ=犬の気持ちに配慮できる人」ってことも分かります。
個人的には犬を飼うなら皆「イヌバカ」になってほしい、イヌバカでなければ犬を飼わないでほしいなーと思います。(星乃先生も同意見ではなかろうか?)