書籍「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」

第3章 医療改革vs医産複合体
 
You Sick, We Quick(病気の貴方に最速のサービスを)
 
p146 …「オンラインやコンビニ・クリニックは簡単に薬が手に入り便利なようですが、特に子どもたちには弊害のほうが大きいです。ERに運ばれる子どもたちのケースは、過剰摂取だけではありません。たとえば、毎年7000人の子どもが風邪薬の副作用でERに来るんですが、10人中8人は
間違った飲み方をしたのが原因なのです」
 
引用、ここまで。
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外国人の友人は割と多いほうで、いろんな国の人と仲良くなる機会に恵まれていたほうだと思う。人はひとりひとり違う存在であるのだが、その国特有の生活様式や考え方、というのはどうしてもある。アメリカ人でも、明確にヴィーガンであったり、ある程度の知識人階級の人であれば、少し事情は異なるが、庶民の多くに共通している点を多く発見した。まとめると、
①買い物が好き。よく買う。外食が好き。
②ゲームが好き。
③表面的に仲のよいかんじにはなるが、助け合うという発想はない。自分はどうするか、それだけである。
④薬を常備してよく飲む。鬱病と風邪を同列に考え、なんでも薬でどうにかなると考える。
⑤軍隊や原発、肉食などは自明のものであり、それのない世界を考えることができない。
⑥食生活が貧困であり、中高年でもマクドナルドにコカコーラの食生活。マクドナルドもスターバックスも、日本にはたくさんあるので、それが可能。
 
ひとりひとりは、もちろんちがう。みんなそれぞれいい面を持っている。しかし、少し、深みのある話をしようとすると、決定的にこのギャップにぶち当たる。そこで殺伐とした思いをしたことが何回もあった。
わたし自身は、動物実験には反対の立場で、薬物投与は基本的に反対なのだが、でも、動物実験のことを知らなかった頃でさえ、薬をそんなにやみくもに買ったり飲んだりするのはおかしいことだと思っていた。休養や、食事、生活環境や着衣の仕方などで、基本的には治せるし、どうしても痛い時、しのぎたいときに薬を使う、という認識だった。それは今でも変わらない。そして、それは「常識」だと思っていた。違ったようだ。アメリカはそうではない。なんでも「金」なのだ。
そして、日本は今までも、今もアメリカの植民地である。スタバ、マック、コカコーラ、ミッキーマウスなどを通して、わたしたちの命や健康はどれだけ吸い上げられているだろう。それと引き換えに、どれだけ酷いものを買わされ、掴まされてきたことだろう。小さな米軍基地はどこにでもある。
 
立ち止まらないといけないのだ。わたしたちは。もう、これ以上酷いものを掴まされてはいけないのだ。アメリカ国民のみなさんがこれだけ酷い目に合っている。わたしたちはその真似をしちゃいけないのだ、と思う。動物実験に反対することはアニマルライツにとどまらず、もっともっとさまざまな意味があります。世界中に仲間はいるので、みんなで助け合って、命を守るしかないのです。
 
 
文責:猫家知恵蔵

猫家知恵蔵ブログ

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著書「Veganという生き方」「生きルーム」

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