Kurina’s Cooking Classのくりなさんよりレシピをいただきました。
大豆と稲わらだけで作れる、手作り納豆のレシピです。
——————————————–
再び 畑のお肉 「大豆」の登場です。
昔の日本人は 今の食事に比べると ずっと品数が少なく 慎ましいものでした。
“粗食”という表現をされることもありますが 決して 粗末では ありません。
手間暇かけて作った調味料が その基本にあったからです。
日本の調味料の主原料は お米か大豆です。
大豆のたんぱく質の栄養価は高く 動物性たんぱく質よりも 良質で 体への負担も少ないです。
そして お米と一緒に取り込むことで その値が 相乗効果で さらに ぐっと上昇するということは 現代の栄養学でも証明されています。
ベジタリアン、ビーガンと聞くと まっさきにタンパク質はどうするの?と思う人が多いようですが、
大豆、お米を食べ合わせていれば タンパク質の不足など心配する必要は ありません。
日本人は 肉を食べることを禁じられた長い歴史を持っている 世界でも珍しい国です。
その源には 人間と同じ生き物である動物を苦しめるべきではないとの 思想があります。
ですから 肉食は 決して 日本人の生活に根付いては いませんでした。
残念なことに 現代に入って 日本人の食事は 急激に 変わってしまいました。
みなさんが 今 当たり前に食べている食べ物 ちょっと前の日本人は食べていなかったものが ほとんどです。
子どもたちに 好物は?を聞くと上位にあがるのは
”カレーライス“、 ”ハンバーグ“、 ”ラーメン“、 ”鶏のから揚げ“、 ”とんかつ“、、、
みんな お肉が入っているものばかりですね。
これらを日本食と思っている若者も多いようですが そのどれもが 伝統的な日本食ではありません。
大豆料理 今月は ”納豆“ です。
ちょっとマニアックかもしれませんね。
今回 紹介する方法は 納豆菌も使わない 天然納豆です。
稲わらを手に入れることと 温度管理さえできれば 簡単にできます。
稲わらなんか手に入らない、温度管理なんてめんどくさいと 思う方は 納豆づくりのレシピはスキップして この後に続く 納豆のいろいろな食べ方の写真を見て 真似してみてくださいね。
納豆野菜カレー。 納豆は カレーライスとの相性 バツグンです。
納豆におからと長ネギを混ぜます。
刻んだねぎと一緒に油揚げに入れて フライパンで焼きます。 油揚げカリカリ、納豆ネチネチです。
からし醤油をつけながら食べます。(この時は 余っていたおからも一緒に和えてしまいました。)
赤紫蘇の葉、大根おろし、梅酢と混ぜ合わせます。
小麦粉を水で溶いて 納豆と刻んだ青シソを加え フライパンで焼いた“納豆お焼き”
超簡単 納豆丼。 ごはんにお豆腐、納豆、ねぎ、のりをのっけて おしょうゆをかけて食べます。
ここにすり胡麻を回しかければ 文句なしのたんぱく丼です。 付け合わせに野菜を忘れずに、、、。
私の朝の定番です。
混ぜて
ご飯にかけて
のりを巻いて 食べます。
納豆料理、いろいろ 楽しんでみてくださいね!
納 豆
材料 (できあがり200gくらい)
大豆 100g 稲わら 10gくらい
必要なもの
蒸し器
蒸した大豆を入れる容器
40℃をキープできる環境
例:ヨーグルトメーカー、発酵機能付きのオーブン、発泡スチロールボックス
作り方
1.大豆は 季節によって 8時間(夏)~24時間(冬)、 水につける。
2.浸水して膨れた大豆を 蒸し器に移して 柔らかくなるまで1時間くらい 蒸す。(圧力鍋の場合は20分)
3.わらは 沸騰させたお湯で 5分くらい 煮沸消毒する。
4.大豆を入れる容器も 煮沸消毒するか 熱湯を回しかけておく。
5.大豆とわらを容器に入れて タオルなどをかぶせて 乾燥を防ぐ。( 空気が必要なので 密封はしないこと。)
6.40℃の環境のところにおいて 24時間 発酵させる。
24時間後
糸が引いて 成功!
ポイント
・納豆づくりがうまくいくかどうかは 雑菌を繁殖させないことと 温度にかかっています。 40℃が 最も納豆菌が活性する温度だそうです。 私の経験では 24時間 40℃を持続できたときに 糸がたくさん引いた いい納豆ができます。 温度が低すぎたり 高すぎたりする時間帯があると 糸があまり引かない納豆が できてしまいます。 (私の発酵機能付きのオーブンは40度に設定しても 実際 温度計で測ると35℃に下がったり48℃まで上がったりします。 ですから 様子を見て 設定温度を35℃に下げたり また40℃に上げたりします。 )
・できたては 多少 異臭と感じるようなにおいがします。 冷蔵庫に入れて2日くらい置くと おちついてきて おいしくいただけます。
・時間がたちすぎると ネバネバが 消えてしまうこともあります。 どうも納豆菌と一緒に存在する他の雑菌の酵素が ネバネバを消してしまうようです。 ですから 容器もわらも ちゃんと 煮沸消毒したほうがいいと思います。 (納豆菌は 高温には強いです。)
・夏は なかなか うまくできません。 納豆は 夏に向いた大豆料理ではないのだと思います。(納豆の季語は 冬です。)
・安定した納豆を作るなら 納豆菌を使う方が確実です。 ただ 納豆菌も動物を原料にして作られているものがありますので 厳格なビーガンの方は 要注意です。 購入する際は それを確認することを お勧めします。 市販されている納豆も 同様に 動物性由来の納豆菌で作られているものが増えてきているようです。
Happy Cooking !
プロフィール
米沢 玖来乃
自称 Macrobiovegan マクロビオビーガン
職業:マクロビオティック、ビーガン料理 インストラクター
趣味:料理、シャーシャ(飼い犬)との散歩
Kurina’s Cooking Class
場所:埼玉県入間郡毛呂山町
開催しているクラス:
マクロビオティックの基本を学べる 初級マクロビオティック
ゆるいマクロビオティック料理を学べる ワンデークラス (ビーガン料理に 似ています。)
ビーガン風のお菓子を 英語を使いながら学ぶ 英語でお菓子作り
4~6人の少人数制で、のんびりとゆったりしたレッスンです。
「Kurina’s Cooking Class」 オリジナルホームページ: http://homepage2.nifty.com/ryokojp/
「おいしいマクロビオティック」 ブログ : http://kurinascooking.blog.so-net.ne.jp/
料理検索ガイド クスパ http://cookingschool.jp/school/kurinascooking