絵本「やさしいライオン」

動物園のみなしごライオンと、そのみなしごライオンのお母さんの代わりをすることになったメス犬のお話しです。
作と絵は、あんぱんまんの原作者、やなせたかしさん。

この話の中で、みなしごライオンとお母さん犬は、人の身勝手な理由で引き離され、最後には殺されてしまいます。
お母さん犬がライオンにかける見返りをもとめない愛情、ライオンからお母さん犬への疑うことない信頼の情が、やなせさんの絵から感じられます。その情は、人の親子となんら変わりありません。

こどもにも読める平易な言葉、文章、そして絵は、難しい言葉を何千と並べた論文よりも私たちに多くのものを伝えてくれます。
何も悪いことをしていないのに傷つけられる者たちへの深い憐憫と、不条理な社会に対する厳しい批判が込められた本です。

ぜひ親子で読んでみてください。

サーカスに連れていかれたみなしごライオンは檻から逃げだし、人に殺されてしまいますが、これは絵本の中の話だけではありません。

1994年ハワイ ホノルルでTykeという名づけられたメスの象が、サーカスの公演中に調教師を殺して、通りに逃げ、86発の銃弾を浴びて殺されています。その様子は見物人たちのカメラに収められていました。

現実に私たちの社会ではいまだに動物サーカスが行われており、動物たちは自由を奪われています。

 

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