6月20日に発売された、DAYS JAPAN7月号の巻頭緊急企画「さようなら 井の頭自然文化園のゾウ はな子」。
編集長の丸井春氏と、アニマルライツセンターが記事を書いている。
丸井氏は動物行動学者であるマーク・ベコフの言葉を引用している。
「人々は動物園の魅力的な動物を見て感嘆の声を揚げる。動物園は、動物とその保護に関する教育のため、動物種の保存のためという目標を掲げる。しかしそのことは、動物たちを捕獲し、自然環境と家族から引き離し、一生を降りや狭いスペースに閉じ込め、毎日見世物にする十分な理由になるのだろうか。」
アニマルライツセンターは、世界中でゾウの動物園での飼育(ましてやサーカスでの飼育)が減少していることを指摘する。
インドでは2009年から象を飼育展示することが禁止されている。欧米でも次々に今後一切象を飼育しないという決断をし、まだ飼育を続けたいという他の動物園やサンクチュアリに移動させていっている。
狭い動物園の檻では、動物を適正に飼育することは不可能に近い。
とくに象のような寿命が長い大型の動物にとっては、その苦痛は相当なものだろう。
60年間、死ぬまで、あなたは小さな部屋の中だけで、たったひとりで生き続けることが出来るか。
日本中で話題になったゾウのはな子の死、本来のゾウとかけ離れた不自然で苦しい生涯。自然界のゾウの生態を知り、そして今も日本で息をしている孤独なゾウたちの境遇の改善を願います。
ゾウのはな子だけではない、日本の檻に閉じ込められている孤独なゾウの一覧と、自然の中で群れで生きる象たち。
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