書籍「家出のすすめ」

と畜場の思想
 
…あなたは本当に山羊が好きだった。…略…生きているものは人間も動物も、同じように好きだった。 
 …だからあなたは山羊を殺すのに大声で泣いて反対したものでした。そして、その山羊を目かくししてお母さんが殴り殺した夜、あなたは「お母さんにたいする復讐として」家出して村をでて行ったのでしたね。
 …略…「家畜が食えるなら、親だって食えるのだ!」
 
 
引用、ここまで。
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 ハチドリの書籍コーナーを担当するようになり、再びわたしの本屋通いが始まり、活字中毒が復活した。もう、こうなることは目に見えていたんだけど、ハチドリの担当者はわたしの大好な友人なので、わたしは張り切ってしまっている。
  本に対する感度が上がっているのが、はっきりとわかる。本がわたしを呼ぶのだ。この本もわたしを呼んだ。そういう本は買うしかない。財布を見たら、700 円残っていた。バス代を残して、ぎりぎり買える。こういうときは「買い」なのだ。そして買って帰って、ぱらぱらとページをめくっていて、この文章に出会っ た。この本はわたしを呼んだのだ。世に出してほしい、と訴えたのだ。そうとしか思えない。
 
 わたしはだいたい、文学者や詩人が好きなので、彼ら彼女らの名前を聞くだけでもう、気分がいい。このコーナーでも、詩人は多い。やはり感性というか、心の感度の高い人たちなんだろうと思う。
 寺山修司は実はあまり読んでこなかった。でも、今のわたしだから出会ったんだろうと思う。本と人とは出会う。時期さえ正しければ、それは本当に強い結びつきになり、大きな力に変わっていく。
 
 そんな出会いが、今日もあった。
 
 
 猫家知恵蔵


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